「まちごと美術館 in 愛媛」開始に向けて、かねてよりお世話になっている「まちごと美術館ことこと」さまにお導きいただき、これからお世話になる皆様にもお会いし、繋がりを結んでいただきました。
5年前から何度も来させていただいている「まちごと美術館ことこと」さま、来るたびに作品数がどんどん増えています。
大好きな空間で今回は実際の作業におけるさまざまなお役立ちノウハウを伝授していただきました。
実際に7年間積み重ねてこられたご経験に基づくお話はとても貴重で、作品や作者に大きな愛で接していらっしゃるまちごと美術館の高橋様との会話はとても楽しく、共感でき、実りの多いものでした。
新潟駅前の展示。ここは新潟市様とのお仕事だそうです。大きくプリントされても作品の良さがより引き立つクリアで綺麗な画面に驚きます。
新潟県内のあちこちに、このような展示を展開することで、まち作り、地域共生社会作りのきっかけを作られています。
翌日は、二つの会社を訪問させていただき、工場見学をさせていただきました。
一つ目の企業様は、大正10年創業の博進堂様。入口の黒板のサプライズに、愛を感じ嬉しくなりました。
ショールームの展示にも興味津々。これまでに手掛けられた印刷物の中にはジュエリーの本もあり、とても懐かしく記憶がよみがえりました。
博進堂様のロゴは、篠田桃紅さんの書、、、しなやかかつすじの通った凛とした文字に、企業さまの理念が重なり、心惹かれます。
熱意溢れる優しい方々に、印刷の違いについて、分かりやすく教えていただきました。
大きな印刷機。誇りを持ってそれを操る方からも貴重なお話を伺いました。
とても速いスピードで大きな画面が美しく印刷されています。
ここでは、専門の方が、作家さんの思いや制作の様子、作品ができたときの状況など、小さなエピソードもヒントに、より良い印刷物となるように、細やかに調整してくださっています。技術はもちろん、その愛の深さに、感動です。
データ化は撮影によるもの。博物館学でもびっしり学んだ憧れのスタジオです。大きな作品も撮影できます。
全ての充実した設備と皆様の技術と熱意に頭が下がり、心は舞い上がってしまいました。
もうひとつ、作品にとってなくてはならない、額縁を作っている工房にもお邪魔させていただきました。
額縁工房「はにわ」さん。
世界の各地から運ばれてきた、たくさんの材。それぞれに重さや硬さががいます。木の匂い、機械音、、、大学の木工室を思い出します。
たくさんの種類の形の刃があります。これで、四角だったり三角だったり、かまぼこ型だったり、、、この刃で材を削りフレームの形を出していきます。
懐かしい木工室の香り。
箱も全て作られています。画廊時代の箱作りを思い出しました。
色も思う色で仕上げてくださいます。
額の後ろを支えるパネルにも、丁寧に丁寧に磨きをかけていかれます。
世界の名だたる美術館やコレクターにも額を提供されている「額縁工房はにわ」さま。どうして社名が「はにわ」なのでしょうかとお尋ねしたところ、「モノづくりの原点」だから、というお答えが、、、シンプルかつ強い意図に、感動しました。
今回の新潟訪問、「まちごと美術館ことこと」のみなさまのお導きで、本当に実りの多い、凝縮した旅となりました。ありがとうございます。
新潟で出会った方々の深い情熱と溢れる愛に大きな力をいただきました。これからの未来に思いを馳せ、心が躍ります。さらに気合を入れて準備を進めてまいります。